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    消費者動向

    グループフィットネスブームの活用法

    グループワークアウトの成長を押し上げているのは誰でしょう?そして彼らはスポーツクラブに何を求めているのでしょうか?最新の調査が、グループフィットネスブームを活用してクラブの収益を上げるための秘訣を明らかにします。

    レズミルズ

    理想的なクラブ会員とはどんな人でしょう?定期的にクラスに参加し、何年も通い、友人にクラブを勧めてくれる人ですか?

    これが貴クラブの獲得したい会員ならば、既存会員によりグループワークアウトに参加してもらう最高のタイミングなのかもしれません。

    グループフィットネスに参加する会員は、週に4回クラブに足を運んでいます(IHRSAによる業界平均値は週に1.9回)。またレズミルズのクラスに週に3回以上参加している会員は、参加していない会員に比べてクラブに継続して通う期間が50%長く、これは会員ひとりあたりの会費に換算すると9.8カ月分になります。さらに、グループフィットネス参加者はジムのみの会員よりも18%多くの人に自分の通うクラブを勧め、グループフィットネス参加者の10%は10人以上の非会員を勧誘しています。

    簡潔に言うと、グループフィットネスの会員は、もっとも価値の高いタイプの顧客なのです。より長くクラブにとどまり、より多くの新規会員を引き込むため、グループフィットネス会員はクラブの安定した経営を形成します。ではこうした人々を見分ける方法はなんでしょうか?そしてクラブで彼らのような会員を増やすために何ができるのでしょうか?

    どんな人がグループフィットネスに参加しているのでしょうか?

    2019年のレズミルズグローバルコンシューマーフィットネスサーベイで分かったのは、ミレニアル世代とZ世代がすでにグループフィットネス市場で圧倒的多数となっており、フィットネスクラス(音楽に合わせたヨガやピラティス、ダンス、グループワークアウトや小規模なグループトレーニングなど)を受ける全参加者のうち81%を占めているのです。

    「アクティブ世代」と呼ばれるミレニアル世代とZ世代は主要な市場勢力となった

    ミレニアル世代とZ世代の影響を強調すると同時に、現代のグループフィットネス市場の構造についてさらに詳しい情報を提供しています。フィットネス施設や自宅で定期的に運動を行っている人について以下データも分かっています。

    • 46%がフィットネスクラスに参加
    • 59%の会員がフィットネスクラスに参加
    • 53%のカジュアル会員がフィットネスクラスに参加
    • 56%の女性がフィットネスクラスに参加

    フィットネスクラスは1980年代に本格的に始まったばかりであり、長年スポーツクラブの中ではニッチな存在であると認識されていたことを考えれば、現在のフィットネス市場の46%が何らかの形でフィットネスクラスに参加しているという事実は、ここ数十年のグループフィットネスブームの広がりを浮き彫りにしています。一方で、2017年に米国で初めてフィットネス会員数最大のシェアを占めるに至った(2018年IHRSAヘルスクラブコンシューマーレポートより)近年のブティックスタジオの台頭は、この成長が続く見込みであることを示唆しています。

    では、スポーツクラブはどのようにして会員維持というメリットをもたらすグループフィットネス行動を促進していけばいいでしょうか?

    グループフィットネスが来館者参全体の50%を占める12店舗からなるレズミルズ・ニュージーランド(LMNZ)のフィットネス部門責任者イシ・チェイニーによると、新規入会の際に「交流」の機会を設けることが肝心だと言います。

    友人が多すぎるからという理由でジムを退会する人はいません。新規会員に友人を一週間無料で招待したり、グループで参加することを奨励したり、スタジオ内の既存コミュニティーにお誘いしたり、会員がクラブ内で友好関係を築けるよう、あらゆるサポートをしましょう。」

    「エクスペリエンスがより楽しくなるため、繰り返し訪れるようになります。そればかりでなく、クラブ内に沢山の接点があることで、参加していない時には周囲が会えなくて残念という気持ちになり、さらにコミュニティ感を醸成します」と、イシは説明します。

    グループフィットネスの参加者数を押し上げるものは何か?

    ミレニアル世代とZ世代が先頭に立ち、かつてないほど多くの人がグループフィットネスに参加しているということは分かりましたが、一体何がひとりで運動するよりもグループでワークアウトしたいと思わせるのでしょうか?

    はっきりしていることがひとつあります。それはグループフィットネスに参加してる会員は、トレーニングに強いこだわりを持っているということです。会員継続期間が長いこととは別に、グループフィットネスユーザーの57%がもし気に入っているクラスがなくなれば解約するかジムに通うのをやめるだろうと言っているのです。

    一方で、タイムテーブルを充実させることは利益を生むことが分かり、長い間会員である人が継続する主な要因のひとつはグループフィットネスだと答えています。新規会員(契約期間6ヶ月以内)の36%がクラブに通う主な理由としてグループフィットネスを挙げていますが、この数字は同じクラブに3年以上在籍する会員だと51%にまで上昇します。

    肝心なのはインストラクター

    人々をグループフィットネスクラスに惹きつけるもっとも重要な要因のひとつはやはりインストラクターのクオリティーです。トレーニングする上で、人との交流を重視するミレニアル世代とZ世代を考えると、参加者のモチベーションを上げ、やる気を引き出せるスタッフの力は大きく影響するのです。

    ライブインストラクターは依然としてクラブのグループフィットネス成功のカギを握っている

    インストラクターのクオリティーは、ミレニアル世代とZ世代の37%がクラスに参加する理由の1位として挙げており、彼らがグループワークアウトを行う場所を選ぶ際にもっとも大きく影響しています。

    しかし彼らはインストラクターの見た目の良さを求めているわけではなく、本質が重要であり、もっとも重要なクオリティーは(回答者の40%が挙げたように)、しっかりしたコーチングと回答しています。この傾向はインドアのサイクリングクラスではさらに顕著であり、79%がどのクラスに参加するかを決定する際にインストラクターのクオリティーが「極めて重要」と見なしており、サイクリングクラス全体の楽しみを左右すると考えています。

    スウェーデンのストックホルム周辺で小規模なスポーツクラブチェーンの共同経営者であるマイケル・スティーンハウワーは、全クラブ来館数の68%がグループフィットネス参加者を占め成功している要因は、グループフィットネスインストラクターのクオリティー向上にあるといいます。

    「私たちのジムでは、質の高いグループフィットネスを提供して、確実に地元ナンバーワンのクラブになることを常に第一に考えています。」とレズミルズのトレーナーでありプレゼンターでもあるマイケルは言います。

    「素晴らしいインストラクターがクラブにいることで、会員の多くも刺激されインストラクターを目指すようになりました。それはクラブビジネスの貢献にもなりました。“周囲を善人で満たすべし” “偉大さを学び、より偉大になれ”といった哲学を、私は心から信じています。」

    「姉と私は、次世代のインストラクター育成に努めており、グループフィットネスがもたらすビジネスインパクトを重視し、インストラクターとしての責任を理解しています。それらすべてが彼らの態度や成長に影響を与えるのです。」

    グループフィットネス参加の仕方

    “ロックスター”インストラクターが、来館を促し、会員とのエンゲージメントを高める上で重要ですが、一方でテクノロジーの進化によって従来のライブクラス環境を超えてグループフィットネスを楽しむ新しい方法も紹介され始めています。

    2019年のレズミルズグローバルコンシューマーフィットネスサーベイによると、今日のフィットネスコンシューマー(特にミレニアル世代とZ世代)は、自らのライフスタイルに合った、シームレスなフィットネス体験を求めていることがわかりました。

    自宅でのワークアウトはスポーツクラブにとってリーチを広げる大きなチャンスになっている

    サーベイによると、バーチャルフィットネス参加者のうちミレニアル世代とZ世代が65%以上を占め、また現在ジムに通う人の85%が自宅でワークアウトも行なっていることから、クラブ会員の忠誠心を高めたいクラブにとっては、あらゆるタイプのフィットネス体験に対応できることが重要であると言えます。

    グループワークアウトの観点からは、ライブ、バーチャル、自宅でのワークアウトを網羅したクラブ内外における会員のフィットネス・ジャーニーを充実させるサービス提供をすることです。

    「テクノロジーがフィットネスの次なる飛躍的な成長、つまりフィットネス2.0の原動力となることは間違いありません。」フィットネスとテクノロジーの専門家、デビッド・ミントンは言っています。

    「スポーツクラブとオンデマンドフィットネスの間の相互作用は間違いなく高まり、クラブ会員にクオリティーの高いコンテンツや包括的なフィットネスサービスを提供することのできるクラブにとっては非常に良い組み合わせとなるでしょう。」

    「この動きにうまく適応できないスポーツクラブは、クラブ会員がインフルエンサーやフィットネスの配信サービスに移行する可能性があるので、経営者は消費者の好みや今後の動向を注視し続ける必要があります。」

    どんなワークアウトをしているのでしょうか?

    上述のフィットネスサーベイでは消費者がどのようなグループワークアウトを好むのかについていくつかの重要な洞察を明らかにしています。

    定期的に何らかのクラスに参加しているフィットネス市場の46%のうち、大多数(60%)が6〜8人からなる小さいグループよりも、大きいグループでのワークアウトを好んでいます。

    世界中で行われている音楽に合わせたグループワークアウトの中で、レズミルズワークアウトを定期的に実施している人は45%であり、さらにこのうち86%が参加しているクラスに「非常に満足」あるいは「満足」しています。

    ジャンル別では、地域による好みの違いはあるものの、グループワークアウトの好みはほとんど均等に分かれています。フィットネスオプションが増えて多様化するにつれ、参加者が増えている中で、ヨガやピラティス、ダンス、音楽に合わせたグループワークアウト、インドアワークアウト、ファンクショナルグループワークアウト、スモールグループトレーニングなどの市場シェアは数パーセントしか離れていません。

    コンシューマーは自分のワークアウトの幅を広げるため様々なトレーニングスタイルに参加している

    調査で判明したことは、格闘技系クラスは他のどのワークアウトよりも会員のロイヤルティーを高める効果が高いということです。格闘技系グループワークアウトに参加する会員の87%は週に3回以上ジムに通っており、週に1.9回というIHRSAの業界平均を大きく上回っています。

    この傾向は英国のホルマーパーク スパ アンド ヘルスクラブで顕著に表れています。スターインストラクター、ヘーゼル・デイビスのBODYCOMBAT™のクラスが常に人気が高く、同クラブの売り上げを大きく伸ばしており、参加者は人生が変えられるような体験ができています。

    「今週の彼女のBODYCOMBATのクラスは定員いっぱいで、さらに5人がキャンセル待ちしている状況です」とアシスタントマネージャーのダン・フィリップスはコメントします。

    「現在ホルマーパークでは60クラス以上を提供しており、年間を通じてBODYCOMBATがもっとも人気のクラスになっていますが、これは本当にヘーゼルのおかげです。ヘーゼルのクラスはいつもクラスが終了した直後に次回が予約でいっぱいになってしまうので、皆さんのニーズに応えるために将来的にはもう一つスタジオを設ける必要があるかもしれません。

    「クラブの立場からいうと、9月だけで新規会員が112人で、当クラブ史上会費最高額を記録しました。受付に置いてある意見箱に集まったアンケートが裏付けているように、インストラクターとクラスが大きな要因であることが分かっています。」と、ダンは続けます。

    「満員のクラスがもたらす収益は明らかで、一週間60クラスすべてが満員であるということは、私たちの取り組みが正しいという証明です。会員一人一人が大切で、会員を一番に考えることで、クラブの収益に繋がるのです。」