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    調査/研究

    本当に「毎日1万歩」歩く必要があるのでしょうか

    「今日1万歩、歩けたかな。」と誰もが一度は自問したことがあるかと思います。なかなか達成することが難しいこの数字ですが、嬉しい研究結果が発表されました。研究によると、1万歩も歩かなくても健康が手に入ることがわかりました。

    ルーク・トゥマル

    一日1万歩を歩くことは、長い間、健康的なライフスタイルの基礎として賞賛されてきました。あなたもきっと歩数計で9,999以上の数字を見た時は喜び、不足しているときは 落胆し、「明日、頑張ろう」と自分に言い聞かせたことがあることでしょう。私たちがこの数字に執着するのは当然のことです。ウォーキングは健康上の利点の多くをもたらしますし、1万歩は、ほとんどのスマートデバイスで毎日の歩数の目標のデフォルトとして設定されています。

    そもそも、なぜ1万なのか。キリのいい数字だからでしょうか。もちろん、それも否めませんが、実はこの数字の起源は、日本にあります。70年以上前に日本で初めて発売された歩数計「万歩計」のマーケティングキャンペーンに遡ります。数字の設定は、研究結果や健康上の推奨事項に基づいていたわけではなく、むしろ響きが良かったからです。「万」という数字が、人が歩いている姿に似ていることから、という説もあるようです(皆さんにはそう見えますか)?

    最適な歩数は?

    今日まで、1万歩が本当に歩数のノルマなのか、はたまた青天井なマーケティングの戦略であるかを示す証拠はほとんどありません。もし、あなたが日常的に公園の散歩などをすることで1万歩を達成できているのであれば、その習慣を続けてください。1万歩を歩くことによる健康上の利点を認める多くの研究があります。もし達成が厳しい、という方は、少しハードルを下げてみましょう。1日に5,000歩以上歩く人は、5,000歩未満の人よりも心臓病や脳卒中のリスクがはるかに低いことが研究で示されています。

    では、最適な歩数はなんでしょうか。中高年2,110人の歩数を11年間にわたって追跡した2021年の研究によると、それは私たちが考えていたよりも低い数値であることがわかりました。研究者たちは、より多く動くことがより大きな健康効果をもたらすことを発見しました(これは予想できますよね)。しかし、最適な健康効果を得るには、17,000歩が推奨されており、1万歩を下回ることが分かりました。この歩数を毎日歩くことで、参加者の早死の可能性が5070%減少し、健康効果が持続的に安定したことがわかりました。

    誰もがフィットするフリーサイズは存在しない

    もちろん、全員に対して「適切な歩数は〇〇歩です」、とは言い切れません。年齢とともに、運動能力、有酸素運動能力、バイオメカニクスなどの要素がハードルとなり、高い歩数の目標がさらに困難になる可能性があります。最近行われた15件の研究の分析ではこれらの要因を考慮し、様々な年齢の47,471人の成人の歩数を調べました。その結果、60歳以上の成人は16,0008,000歩、60歳未満の成人は18,00010,000歩で、早死にするリスクが徐々に低くなっていることがわかりました。

    「歩数を少しずつでも増やしていくことは、健康にとって意味があります。1万歩に達していない人は、まず現状を把握し、達成可能な目標から始めてください。今の平均が5,000歩であれば、6,000歩を目指していく。例えば、パワーウォーキングでも、ゆったりとした散歩でも、どちらも健康に役立ちます。毎日続けられるように、1日のうちで何回かに分けてみるのも1つのオプションです。」と研究主導者のアマンダ・パルチは言います。

    のんびり散歩してみたり、「何キロ歩く」と目標を立てて歩いてみるのも皆さんの自由です。大事なのは、健康増進のために自身の歩みを止めないことなのです。