TAPトレーナーインタビュー:リリースの準備

新しいリリースは楽しみでもあり、それをクラスでどう表現するかにかなりの準備が必要だと思います。トレーナー陣は、何を心がけているのか準備について聞いてみました。

もうすぐインストラクターの皆さんにもニューリリースが配信されます。
ニューリリースはレッスンを新鮮に保ち、インストラクターの皆さん、そして参加者もワクワクした気持ちになりますね。

一方で、「限られた時間でリリースを覚えなければならない。どうやったら魅力的に新しいリリースをメンバーに届けられるだろう」と頭を悩ませる時期でもありますよね。今回はそんな皆さんの少しでも参考になればと、数名のレズミルズジャパントレーナーへ「ニューリリースへの準備」と「MIX時期の選曲や準備」について話してもらいました。

是非、Q2のニューリリースの準備、そしてその後のMIX時期の取り組みに役立ててください。

萩原杏奈、山根敦史、伊藤義顕

谷顕真、永友千絵、小西沙亜耶

柳田有希、渡邊崚介、鈴木幸子

Q:ニューリリースに向けてあなたが準備することは何ですか?

萩原杏奈(BODYJAM/SH’BAMトレーナー):私にとって1番ベストな方法は、まずリリースを受け取ったら、コリオシートも見ない、音楽も聞かない。その真っさらな状態でビデオを見ながらクラスを受けます。そうすると「どこで気分が上がった」「ここは動きづらかった」などの感想が出てくるのでその印象を大切に準備に取り掛かります。

テクニックについては、音楽をかけずにカウントでゆっくり動きを確認し、その後音楽をかけて動き、それをビデオに撮影します。この流れを何度も何度も繰り返し精度を上げるので、新曲練習期間はフォトフォルダにビデオがたくさん溢れます(笑)並行して音楽を聴きまくります。基本移動中はずっと(この時、私は音楽だけ聴くこともあれば、マスタークラスの映像を音声だけ聞くこともよくあり、マスタークラスの音声を聞くとコーチングのタイミングなども覚えてくるのでおすすめです。)

コーチングは必ず台本作り=スクリプティングを毎回行います。ただ頭で考えるだけではなくコリオシートに記入します。そして最後にコリオグラフィーの細かいところを頭に入れる最終確認をします。ここで「1回と1/2」のような半端な部分や覚えにくいところをクリアにしていきます。

以上のことを約1ヶ月かけて行い自信を持ってクラスでリリースします。

山根敦史(BODYPUMPトレーナー):僕がニューリリースに向けて準備することの一番は、「音楽を聞き込むこと」ですね。理由としては、音楽を活かしてクラスをするということにこだわりを強く持っていますので、それをするために音楽をまず聴き込むという作業をします。実際に口ずさめるレベルになるぐらいまで音楽だけを聴き込む作業をして、そこから初めてコリオノートをチェックします。口ずさめるレベルになっていると、実際に自分の中でコリオができていますので、22ここが何回くらいだろうかなとか、スーパースローが1回ここに入るかな、とかって言うのを考えています。

それと、実際のコリオを答え合わせというか、照らし合わせてチェックをして、合っているかどうかを楽しむという作業をします。

伊藤義顕(BODYATTACKプログラムコーチ/LES MILLS CORE トレーナー):新曲の正しい情報を届けるための準備をするということももちろん大切にしていますが、その準備の前に僕は音楽をたくさん聞くことを意識しています。

音楽を聞いて自分が素直に感じたことをクラスで表現することによって「今回の新曲すごく楽しいねー!」と思ってもらえるようなエンターテイメントを届けたいと思っています。

谷顕真(LES MILLS GRIT & LES MILLS CORE プログラムコーチ/BODYCOMBATトレーナー):ニューリリースに向けて必ず実施することは、何も情報が無い状態でまずはクラスを受講することです。ニューリリースのデータが届いたら何も見ず、聴かずにクラスを受講するようにしています。その時に感じた音楽や動きの魅力をコーチングやクラス展開のプランに繋げるようにしています。

永友千絵(BODYJAMトレーナー):ニューリリースのテクニックの準備方法として、2つご紹介します。1つ目は、エデュケーションの動画とマスタークラスの映像を見て、各動きを足元から見ていきます。5つのミミックツール(足、下半身、上半身、アームライン、質感)の項目ごとにメモで書き出して頭の中で理解をします。その次の段階の2つ目は、鏡の前でエデュケーション動画と一緒に動き練習をします。確認方法して、動画を撮り、正しいポジション、正しいエグゼキューションで動けているかを客観的に見て、修正しながら動きを作りあげていきます。

小西沙亜耶(LES MILLS BARRE/SH’BAM トレーナー):一番初めに、マスタークラスを体験する時にビデオで自身を撮影することです。それには2つの理由があります。一つ目は、動きを撮影することで、客観的にみることで自分の現在地がわかり、テクニックを練習する優先順位を明確にできるからです。これにより、練習の効率を上げていきます。

二つ目は、マスタークラスを受けている間に感じたことを声に出し、忘れることなく記録することでコーチングや構成を練るときのアイディアや材料になるからです!とても役に立ちます。

柳田有希(BODYSTEP トレーナー):ニューリリースに向けて私が準備をしていることは、特にコーチングの部分に時間を割いています。コリオグラフィーをしっかり覚えるとか、テクニックを練習するっていうのはもちろん当たり前の前提として、そのうえで、ニューリリース独特の新しい動きだったりとか、初めて見た方が「ん?」って、「ちょっと複雑かな?」って感じてしまうような動きに関して、最低限伝えなければいけないレイヤー1を伝えたうえで、「ほかにどんなことを伝えたらいいかな?」そして、その内容も「どの順番で伝え方がいいかな?」っていうその優先順位をすごく考えます。例えばそれは動きの「方向」なのか、それとも「回数」なのか、「タイミング」なのか、というところを凄く考えて準備をしています。

渡邊崚介(RPM/THE TRIP トレーナー):ニューリリースの時の準備としては、必ずクラス前に2,3回は自分でクラスをしてみるということが最も大切だと考えます。動きやコーチングが完全に自分の体に染みつくまでクオリティを上げることで、クラス初出し1発目でも安定してニューリリースのいい印象をお客様に提供できるはずです。

鈴木幸子(BODYBALANCE トレーナー):最終的に『伝える形』を明確にする為に大きく分けて3つの準備をします。BODYBALANCE90のマスタークラス撮影の際に意識して行った事でもあるんですが、準備期間は″感受性″のスイッチをいつも以上にオンにして『リリースを理解する』ことにフォーカスします。

1.映像を何回か見て動いて、受けての立場で『感じた事』を紙に書き出します。

・映像を見る際には字幕を″オン″にする!
・コリオシートを見ずに動く!(配信されたらちょっとは見ちゃうけど 笑)
・書き出す内容にルール無し。感じたままをコリオシートでなくあえて別紙(ポストイットだと後でコリオシートに貼れるのでオススメ)に書き出す!これらを行い、自分なりの簡単な感想シートを作るんです。

2.コリオシートの冒頭にあるリリースの特徴、トラックフォーカス、エッセンスティップスを細かくチェック。1.で作った感想シートと照らし合わせて明確なリリースのイメージを構築していきます。

3.最後にセルフレビューを行い、バーバルキュー、ビジュアルキューのバランスを調整しながら、テクニック、コーチング、パフォーマンスのチェックをします。

構築されたイメージに修正をかけて、ニューリリースをイメージから明確に『伝える形』にしてからクラスを行います。

Q:MIXの時期の選曲方法や準備することは何ですか?

萩原杏奈:クラスのニーズに合わせて選曲します。そのためにはクラスの参加者を理解することが大切です。参加者の経験値は?(長くやっている人?最近始めた人?)運動レベルは?年齢層は?男女比は?など。

実際にその参加者によってMIX期でも4週同じコリオグラフィーでやるクラスもあれば、毎週変えてマンネリを防ぎチャレンジングに行うクラスもあります。あとは音楽やダンススタイル、新しめのリリースや古めのリリース、自分の得意なものばかり、など選曲に偏りがないように心がけています。

山根敦史:基本的には毎週違うリリース、違うナンバーを使うようにしています。クラスに新鮮さを保つということを最近は意識をしていて、使う言葉を工夫したりという部分もそうなんですけど、使う曲が変われば音楽も変わりますし、出てくる動きも変わりますので、それだけでも参加者への刺激や新鮮さを保つことにもつながるかなという理由から、毎週変えるということを意識しています。

クラスに向けての準備としては、実際にリリースが変わることによってそのトラックの特徴も変わってきますので、必ずトラックフォーカスを確認して実際にこのリリースのこのスクワットの特徴はというかたちで参加者に伝えるようにしています。そうすることによって、同じBODYPUMPでも違う刺激があるということを伝えたりだとか違う楽しみがあるんだよということを伝えることができると感じてますので、そのような準備をしてクラスをしています。

伊藤義顕:MIX時期は、参加者に継続していただけるような「楽しさ」を提供するよう意識して選曲しています。その楽しさを生み出すためにはコントラストをつけることが大切だと思っているので全体的な運動効果、運動強度のバランスを考えたり、いろんなジャンルの音楽を組み合わせたりしながら準備をしています。

谷顕真:リリースをMIXしてクラスをする際に意識していることは、様々な音楽のバリエーションを取り入れることです。音楽が作り出す感情・感覚に合わせてコーチングや声、動き表現して非日常空間を作り出すことを目指しています。

永友千絵:MIXに入る前に行っていたリリースで似た動きや、リバイバルされた曲があれば、そのナンバーをチョイスします。なぜなら、BODYJAMは毎回のリリースで動きが変わるので、馴染みのある感覚で安心感を持ちながらも、MIXの新鮮さを感じてもらいたいからです。クラスに向けての準備は、前回行ったスクリプトを見て、違う言い回しができないかを考えてみたり、音楽をもう一度しっかり聞き、自分が黙る場所(shut up & dance)で、参加者に没頭して踊って頂きたい場所を探すことをします。(前回と違う所で行いクラスに変化をつけるため)

小西沙亜耶:二つのポイントに絞って選曲するようにしていす。

①目的を決める:その日のテーマや、フォーカスしたい内容を決めて、それに合わせて選曲をします

②数字できめる:リリースナンバーからあらかじめ決めてしまう。

例えば、来週と再来週にかけてNo10No11のハーフでやろう!とか。そして、これらの【バランス】をみます。曲や動き、強度に偏りはないか?とチェックをして決定します!私達はレズミルズプログラムを届けるのだけど、「何を届けるか」は決まっているからこそ(特定のものではないからこそ)「どのように届けるか」が大切だと思っています。だからこそ選曲にかける時間を少なくして、どのように届けるかというコーチング、パフォーマンスの練習に時間をかけるようにしています。

柳田有希:MIX時期の選曲に関しては、担当させていただくクラスの参加者の方にもよるんですけれども、基本的には私の中で「あ、あれやりたいなー」とか、「久しぶりにあれやっちゃおっかなー」って思う曲をベースに選曲をさせてもらっているので、ナンバーを通すこともあれば、結構MIXをすることもあります。

その上で準備として、あえて同じ動きをたくさん集めて、その動きをテーマにしたりとか、あとは初めての方が多いクラスに関しても、複雑な動きがないようなトラックを集めてみたりとか、っていうのを何かしらテーマを持って選曲はしているので、そのうえで毎回必ずクラスの前には映像とかコリオシートっていうのは確認をしています。

結構あとあとコリオシートを見直した時に、その当時は気づかなかったけど「こんなこと書いていたんだー!」っていうことにも気づけるので、コリオシートは凄く見ます。

渡邊崚介:MIX時は、RPMならば音楽のコントラストをまず第一に考えます。同じような曲ばかりだと単調なイメージを与えてしまうし、音楽はRPMにとって死活問題です。色々な動き、特に音楽については時間をかけて選曲します。

鈴木幸子:MIX時期は『変化』と『遊び心』を加えます。ニューリリースが映像やドラマ、漫画で言う″本編″なら、MIXは″スピンオフ″なイメージです。ニューリリースをベースに約1ヵ月かけて、バックナンバーのボリュームを少しずつ増やしながら『変化』を加えます。そのリリースに入っていなかった種目(動き)のチョイスや、雰囲気の違う曲を選んだりします。例えば…

・コアトラックでホバーが多かったなら、アブドミナルクランチやクロスクロールが入っているナンバーを選曲したり。
・参加者が動きの変化に混乱しない様に、あえて似たような構成で音楽の雰囲気が違うリリースを選曲する。など。

次のニューリリース前迄の1ヵ月は『遊び心』を加えます。MIXをする際に、BODYBALANCEでは※クラス全体のトランジッションや運動強度が安全で適切であるか に注意してプレイリストを作ります。この時期は※を意識した上で、思い出特選ミュージック、季節や参加者の傾向によって身体が温まるや癒しシリーズなどのテーマを決め、私しかこんなの作らないだろうなって言うマニアックなプレイリストを作るんです。笑

勿論、BODYBALANCEが初めての参加者にも十分楽しんで頂ける範囲での『遊び心』で!

Q2のリリースがインストラクターの皆さんとメンバーにとって特別なものになるように準備をしましょう!