“ロックダウン”生活: 武漢在住トレーナーの体験

夫婦でTAP TEAMの一員として活躍しているYan Lin氏とYu Xiaocao氏は、新型コロナウイルス感染症の発症源となった武漢で何ヶ月にもおよぶ”ロックダウン”生活を強いられました。中国で最も被害を受けた地域に住む人々が直面した課題と、その中でどのようにして健康を維持したのかについて話してくれます。

2020年1月24日は決して忘れられない日です。現在、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)として知られている新しい肺炎の流行により、都市閉鎖をした日です。家族団欒を楽しみ、お祭り騒ぎの春節を迎えるはずが、武漢の街はパニック状態に陥ってしまいました。

私、Yan Lin(ニック)と妻のYu Xiaocao(ロビン)は、あれからずっと武漢の家に閉じこもっています。春節に合わせ、面白いトレーニング計画があったのですが、すべて台無しになりました。働くことができないため収入もなくなり、普段ポジティブな私たちが、不安いっぱいに包まれました。

このままではいけないと思い、私たちは自宅でトレーニングすることに決めました。イクイップメントはなかったので、バケツをウェイト代わりにしました。 いくつかのメディアを通じてトレーニングをライブ配信することで、ネット上で人との繋がりを持ち、トレーニングで健康効果を感じ、定期的にエクササイズすることの大切さをサポートしたいと思いました。自宅隔離を強いられる今、ポジティブでいるためにはこれが一番だと気付いたのです。

このような形で想いを届けていると、私たちに熱い想いや励ましの言葉をくださる人が増え始めました。全国のインストラクターやトレーナーたちがサポートしてくれました。Les Mills Chinaは、私たちを励まし続け、イクイップメントまで送ってくれました。 このようなたくさんのサポートが私たちを勇気付けてくれました。

現在、中国の状況は、全国の人々と医療関係者の協力により、日々良くなってきています。大都市では会社が再開され、何よりも、武漢で新しい感染者数の報告がありません。街が徐々に日常を取り戻していることを感じることができます。今は街が復活し、活気を取り戻すための期間を設け、お祝いをしているところです。

そして今、私たちの思いは、世界各国で苦しい時期に直面している方たちと共にあります。

この経験は、一生懸命努力し、常に高みを目指すことが大切だということを教えてくれました。人は強い心があれば、乗り越えるための勇気を持てるからです。人はいつもやり直せるのです。何かに圧倒される必要はないのです。武漢の街も、人たちも「ヒーロー」であるとここでは言われています。そして、また「自分自身のヒーロー」であるための努力は必要だと私たちは思います。

ある古い中国の言葉があります。疫病は冬至の大雪の頃に始まり、長く寒い冬の間に増え、早春に広がり、雨の多い季節に勢いを弱めていった。春分には力尽き、清明節の頃には終息を迎えた。

清明節が近づいている今、「勝利」は近いと私たちは強く思います。

(清明節は毎年4月上旬の中国の伝統的な祭りです。)

Yan Liは、BODYATTACK™ BODYSTEP™ Les Mills Chinaプレゼンターです。 Yu Xiaocao は、LES MILLS BARRE™のヘッドプログラムコーチ、BODYPUMP™ トレーナー、そしてBODYBALANCE™/BODYFLOW®プレゼンターです。二人は武漢を拠点に活動しています。