2023年プライド月間

歴史的に見ても、スポーツやフィットネスの世界は、LGBTTQIA+コミュニティにとって威圧的であったり、歓迎されない環境であったりすることがあります。今回、Les Millsのインストラクターたちが、グループフィットネススタジオでどのように自分たちの居場所を見つけたのか話してくれました。

テレル・ローレンス(イギリス)

ゲイであることは、特にジムという空間において障害になることがありますし、良く思わない人がいることを知っていると、生き生きと振る舞うことが難しかったりします。本来の生き方をするためには、そのような人たちを避けるのが自然な対応ですが、それができないこともあります。

私はイギリスバスケットボール界初の男性チアリーダーとして、ジムチェーンNuffield Healthのスポンサーシップを受けるという幸運に恵まれました。そこでBODYJAMと運命的な出会いをしたことから、グループフィットネスを教えたいと思い始めました。大音量の音楽、エネルギー、ワークアウト、つながり、心地よい雰囲気。全て私の理想とするところでした。

私が教えているNuffield Health Plymouth Fitness and Wellbeingは、どんな人も受け入れてくれる施設です。メンバーの熱意、才能あふれるインストラクター、陽気で熱心なスタッフ、これらの要素が私のスタジオ体験をとても価値のあるものにしています!私はいつも、このクラブでの待遇の良さをメンバーに説いていますし、このような場所で毎日働けることにとても感謝しています。

ミッシェル・カンバーランド(アメリカ)

妻のリサと私はとてもラッキーです。スタッフもメンバーも、いつも温かく私たちを受け入れてくれます。リサは私の最大のサポーターで、私のクラスには必ずと言っていいほど顔を出してくれます。クラスの最中に彼女が茶々を入れるのですが、それがクラスの参加者には好評のようで、私のクラスが好きな理由のひとつに、私たちの会話がとても楽しいからだと言ってくれる人もいるほどです。

クラブが安全な空間で、私たちがコミュニティの重要な一部であるかのように感じさせてくれることで本当に恵まれていると思います。クラブマネージャーは、私たちがありのままの自分でいるよう促してくれます。私たちは安全な環境で仲間に囲まれ祝福されていると感じることができますし、また、メンバーにとってより親しみやすい存在になることができるのです。私たちが安心して自分の個性や違いをクラスで発揮することで、メンバーも 「あの人は、私たちと同じだ。あの自信に満ち溢れている姿が素敵だ。」と思ってくれるようになります。彼らも民族性、政治的・社会的信条、宗教、性的指向、性別に関係なく、受け入れられると感じることができるのです。

ティム・ゴーヌーアラン(イギリス)

ミッドランド地方の小さな町で大学を卒業した私は、「男はサッカーとラグビーをやるもの」といった固定概念からスポーツを避けていました。ゲイとしてジムやフィットネス環境に身を置くことについて、かなり気後れしました。

でもLes Millsは違います。BODYCOMBATインストラクターとして、また地元のLES MILLS GRITクラスの常連として、私はコミュニティの一員であることを実感しています。みんな同じ目的で参加していて、お互いにサポートし合っています。実際、私がBODYCOMBATのインストラクターになることを応援してくれたのは、このGRITファミリーでした!スタジオにいるときは、いつも自分がどこかに属しているように感じます。過去の私は、ジムに対してこのような感情を抱くとは想像もしていなかったでしょう。

マイケル・ストラウス(アメリカ)

スポーツやフィットネスに親しんできた私は、「あなたはここにふさわしくない」などと言われたことはありませんでしたが、同時に「あなたはここにふさわしい」と言われたこともありませんでした。私は10代のほとんどを劇団員として過ごし、父親になってからフィットネスに目覚めました。当時の自分は健康とは言い難かったので、子供のために変わらなければならないと思ったのがきっかけです。

人生と同様、フィットネスの世界でも人をひとくくりにしてしまうのはとても簡単だと思います。私はこれまでずっと固定観念と戦ってきましたが、ジムに入ったときに同じことが起きないようあらゆることを試してみました。その結果、サイクルクラスと同じようにウェイトフロアを楽しめるようになりました。

現在勤務しているニュージャージー州(アメリカ)のHealthQuestはとても素晴らしい施設です。同僚がしてくれた印象深いことのひとつは、私をありのまま受け止めてくれたことだと思います。同僚や会員と共有する事柄はどうしても選びがちですが、私は初日から、夫や子供、そして私生活まで、グループとシェアすることを請われました。マーケティングディレクターがわざわざ「子供の職場体験日」というものを設定し、私の家族を職場に招待してくれたこともあります。私たちの違いが自らをより良くするだけでなく、メンバーにもより良いサービスを提供することにつながると考える文化があることが感じられます!

クレア・スミス(イギリス)

ダラムで過ごした私の思春期は大変でした。自分が学校の女の子たちとは違うこと、そして女性を好きになることにとても混乱し、疎外感も感じていました。私は自分らしさを保ちつつ、「他人と違う」ことを感じさせないためにフィットネスを始めました。ワークアウト中は自分のセクシャリティを気にせずに過ごすことができました。批判やレッテルを貼られることなく純粋にワークアウトを楽しむことができることから、メンバーは私のクラスを好んで参加してくれます。クラスは私の「幸せな場所」です。

ですが、何年か前にアクアクラスを担当していたとき、ジャグジーから見ていた男性たちが私に対して差別的なコメントをしたことがあります。私は無視することにしたのですが、今振り返ってみると、何か言っておけばよかったかな、と思うことがあります。

パブロ・カラメス・メンデス博士(スペイン)

私は以前、プロとして格闘技の練習をしていました。Haidong Gumdo(韓国の剣術)の世界大会のティーン部門で金メダルを獲得したこともあります。しかし、武道の世界では、ゲイであることが当時も今も障害になります。常に心理的な戦いが続くので、私は一時期、運動の世界から離れたこともありました。当時は自分を無価値だと思うほど精神的に追いやられました。さらに父から「お前のセクシュアリティを受け入れられないから、大学卒業後は家に帰って来るな」と言われたことで、その思いはさらに強くなりました。24歳の時、海外に移住してグループフィットネス、そしてBODYJAMに出会ったことは私のターニングポイントになりました!ありのままの自分でいられると同時に、誰かにサポートされていると感じることができました。

クラスを教えるときは、多様性があり、誰をも受け入れ、安全だと感じられる雰囲気作りを心がけます。なぜなら、スタジオは誰もがフィットネスを楽しみ、少しの間、日常を忘れることができる安全な空間なのです。

エミリー・ワラス(イギリス

90年代に小さな町で育った私は、「レズビアン」という言葉に嫌悪感を抱いていました。正直なところ、この言葉を聞くたびに身震いしていました。当時は、エレン・デジェネレス(アメリカのコメディアン)以外にクィア(性的マイノリティ)な女性のロールモデルがいなかったのですが、彼女には共感できなかったのです。私はとても混乱し、孤立しているように感じました。24歳になり、ジェシー・J(イギリスの歌手)に夢中になるまで、自分のセクシュアリティを認め、それを受け入れることができませんでした。

BODYATTACKに出会ったことで、私は自分を表現し、若いクィア女性としての自分の声を見つけることができました。このプログラムを教えることで、私は思いがけない経験をし、多くの面で居心地の良い場所から一歩踏み出すことができました。同じLGBTTQIA+のコミュニティで志を同じくする人たちにたくさん出会い、クィアであるという環境で自信を深めることができました。

私は、自分が子供の頃に感じたような思いを誰にもさせたくないし、誰かに聞いてほしいと思っている人がいれば会話に応じます。認知されることが、誰であろうと自分自身に安心感を持てるようにするための、未来への鍵なのです。

ジェームス・ブレナン(オーストラリア)

私はこれまで、歓迎されていないと感じたり、同調するよう圧力をかけられたり、自分のことを偽ることが何度もありました。私はプロのバレエダンサーとしてフィットネス業界に入ったのですが、その際、男性としてのステレオタイプの型にはめられました。私は男性としての、従来の「強さ」や、身体的・声的な男らしさの「規範」に適合していなかったため、自分自身を部外者のように感じていました。何年もかけて自分の居場所と、自分自身を探すことに一所懸命でした。

グループフィットネスは、音楽に合わせて心地よく動き、あらゆるタイプの人、性別、声、そして心が安全だと思える空間を与えてくれました。そして私は幸運なことに、自分らしくあることを信じる人たちからサポートと指導を受けることができました。その恩返しとして今、インストラクターを養成する際、彼らが自身の長所や自信を見つけるサポートをすることに注力しています。

また、私はグループフィットネスを通じてパートナーと出会いました。グループフィットネスが私たちをつなぎ、結びつけてくれたことに心から感謝しています。

カイオ・セスタリ(ブラジル)

体育の授業は、私がどうにか克服したトラウマです。ブラジルでは、体育の授業は男女常に分かれていています。女子はダンスや体操などを自由にできる機会がありましたが、男子はバスケットボール、バレーボール、ハンドボール、サッカーなど、スポーツを中心とした厳しい練習が課せられ、また、他の男子からのいじめもありました。私はあらゆる手を尽くして授業に参加することを避けていました。 図書館に行って、とにかく何でもいいから調べものをしたり、チェスをしたり、文字通りできることは何でもしました!

最悪だったのは、体力テストの時間です。男子全員が輪になって、その中心で出来る限り多くの腕立て伏せをしなければなりませんでした。私の前にはいつも強い男子がいたので、かなりのプレッシャーを感じました。頑張って5回できたとしても、その後1カ月はずっと下手なフォームを揶揄されました。学校を出てグループフィットネスに出会うまで、体育は私にとって地獄のようなものでした!

2006年に初めてBODYCOMBATのクラスに足を踏み入れた時のことを決して忘れることはありません。当時グループフィットネスは「女の子のためのエアロビクス」というイメージがあった中、20人以上の女性と一緒に、唯一の男性参加者として私は#BeBraveに行動しました。覚えているのは、私をクラスに歓迎してくれたインストラクター(ガブリエル、あなたのことは忘れません!)と馴染みのある音楽でビートに合わせて行うチャレンジです。学校でのように見下されることなく、仲間と一緒に流れを学ぶことができる環境は本当に解放的でした。

最初の週以降リピーターになり、そのうち追加クラスや地元のワークショップ、イベントに参加するようになりました。そして1年後、私はBODYATTACKに出会いました。高揚感があって、楽しくて、昔カーテンを閉め切ったベッドルームで、いつも一人でやっていた振り付けが目の前にあって、何十人もの #UNITEDの人たちと純粋な喜びを感じながらワークアウトをできることに感動しました!マーロン・ウッズが言ったように、喜びを偽ることはできませんね。

ラリー・トーリス(アイルランド)

10代の頃、私はスポーツチームに馴染めませんでした。私が男らしくないから、そして人と違うという理由で仲間はずれにされたこともありました。それでも私は活動的でスポーツが好きだったので、水泳、砲丸投げ、武道などの個人競技に参加するようになりました。また、舞台やダンスの学校にも入り、運動することが大好きになりました。しかし、この学校に入ったことで、女性的であることが際立ってしまい、ある種の「男らしい」スポーツから遠ざかってしまいました。

大人になり自信がついたのでジムに通い、ウェイトトレーニングを始めました。グループエクササイズに参加し、自分自身が経験したポジティブな体験を共有するために、教えたいと思うようになりました。グループエクササイズに参加することで、運動神経にも、ゲイとしての自分にも自信を持つことができました。

Felda Health Fitness and Spaでクラスを担当することは、私に信じられないほどの喜びと充実感を与えてくれます。クラブは、私を他のスタッフとまったく同じように扱ってくれますし、誰もが等しく尊厳と尊敬を持って扱われ、自分のアイデアを提供する機会も与えられています。クラブは安全で協力的な環境の中で、批判されることを恐れず本当の自分を出せる空間です。

リリアン・チョン(マレーシア)

幸いなことに私は今まで辛い思いをしてきたことはありません。学生時代からスポーツやフィットネスに親しんできましたが、ジムで働き始めたときも、歓迎されていると感じました。同僚は私の性的指向を尊重し、ありのままの私を愛してくれています。

結局のところ、私たちが望むのは平等です。批判もなく、差別もない世界。6月のプライド月間は、明るい場所に進み出て、私たちが自分らしく愛を祝う喜びを見出すことができます。LGBTTQIA+の歴史を祝い、差別と戦い、違いを尊重するためのものです。今月は、私たちがいかに素晴らしく、誇り高い存在であるかを世界に示す月なのです。