
筋力トレーニングに高い関心が集まっている昨今。当然のように多くのクラブ会員が興味を示していますが、意外にも適切な指導が不足しているのも事実です。また、情報過多により迷いが生じ、会員の筋力トレーニングジャーニーの障壁になっているケースも珍しくありません。しかし、確かなコーチングとコミュニティへの帰属意識を提供することができれば、クラブ運営者はネガティブをポジティブに変えることができます。つまり、会員のエンゲージメントを高め、収益を拡大するチャンスになるのです。
かつては一部の熱心な会員限定で盛り上がっていた筋力トレーニングですが、今や多くの会員のルーティンになっています。「2026 Global Fitness Report」では、筋力トレーニングの需要が高まっている背景、それに伴い浮き彫になった課題、クラブが取るべきアクションを紹介しています。適切に対応することで、クラブはビジネスの成長を加速させるだけでなく、多くの優良会員を獲得することができます。
2026年における「強さ」とは、単に筋力がどうのという話ではなく、「心身ともにいい状態」であることを意味します。運動に取り組む理由が多様化するなか、現代のフィットネスファンは、主に「健康維持」「体力向上」「メンタルヘルス」の3つを動機として挙げています。そのバラエティ豊かなフォーマットで、これら3つすべてを満たすことができるもの、それが筋力トレーニングです。筋肉量の増加や骨密度の向上といった身体的メリットはもちろん、成長することで達成感を得られるという精神的メリットもあり、会員にとっては非常に価値の高い体験となります。だからこそ、ジムエリアでもスタジオでも、多くの会員にとって筋力トレーニングがルーティンの中心となっているのです。特にスタジオでは、ストレングスプログラムが最も高い人気を得ており、2018年以降、クラスの参加率は20%も増加しています。
需要の高さは言うまでもなく、筋力トレーニングに対する会員のモチベーションには目を見張るものがあり、期待値も上がっています。その一方で、「自信のなさ」「周囲に対する気後れ」「矛盾した情報」が障壁になってしまっている現実もあります。特に注目すべきは3つ目で、日常的に筋力トレーニングを行っている人の実に半数以上(58%)が、「情報が多過ぎて、何が効果的なのかわからない」と感じています。このようなネガティブ要素を払拭できなければ、会員の退会リスクは高まり、クラブの成長機会を逃すことになりかねません。

このチャートが示すように、上級者であっても、わからないことが多いのが見て取れます。30%は「上達する方法がわからない」と回答しており、およそ4人に1人が「安全なウェイトの上げ方がわからない」と回答しているように、上級者であっても苦戦しているので、初心者であればなおさらです。彼ら初心者の約半数(45%)は、テクニック全般に自信がありません。
筋力トレーニングに関する知識や理解の不足は、やがて大きなストレスへとつながり、最終的には成長の妨げとなって立ちはだかります。継続的にトレーニングを行っているにもかかわらず、多くの会員が「努力が結果に現れない」と感じているのはそのためです。背景には、適切な指導が不足している現状があると言えるでしょう。

会員が抱える不安、そこにチャンスがあります。望む結果へと導く「コミュニティの存在」「トレーニングに集中できる環境」「インストラクターのコーチング」を提供できるスタジオプログラムには、大きな可能性が秘められているのです。会員の20%が「自分の居場所がない」と感じており、さらに20%は「もっと重いウェイトを上げなければならない」「見た目はこうあるべきだ」という錯覚に頭を悩ませています。もし、ジムエリアに馴染めないでいる会員同士がつながることができれば、「誰かに評価されている」という不安は和らぎます。なぜなら、コミュニティはモチベーションの源であり、サポート精神にあふれ、ポジティブな成長を促すからです。
以前に比べ、より幅広い層の会員が筋力トレーニングに取り組んでいるとは言え、まだまだトライすることにためらっている人はいます。その背景にある障壁は、まさにクラブ運営者次第で取り除けるものです。

グラフが示す通り、筋力トレーニングを始めるうえで、「トレーニングツールや設備が揃っていない」ことが最大の障壁となっています。事実、3人に1人が設備面を理由に筋力トレーニングを行っていない現状があります。この点について、クラブ以上に答えを提示できる存在はいません。また、気後れやケガへの不安、基本的な知識や理解の不足が行動をためらわせているケースも少なくありません。ここから読み取れるメッセージは明確です。経験を問わず、多くの会員が明確なアドバイスと自信を得るキッカケを求めています。意欲と不安が混在している状況にこそ、クラブにとって大きな成長機会があるのです。
確かなコーチングとコミュニティへの帰属意識を提供し、会員の筋力トレーニングジャーニーをシンプルなものにできれば、クラブは、既存会員からも新規会員からも信頼される存在になれるでしょう。その結果、会員の満足度や定着率が高まり、将来的に多くの優良会員が生まれるのです。
「2026 Global Fitness Report」が言及する今すぐ実行できる施策のひとつに、「物事をシンプルにする」ことがあります。情報過多による迷いは大きな障壁であり、これから筋力トレーニングを始めたいと考えている人の半数以上が「レップ数や重さ、種目を考えること自体がストレス」と感じており、「どの程度のトレーニング量が最適なのかも分からない」と答えています。
そこで注目すべきが、グループで行う筋力トレーニングです。複数の不安を同時に解消できるため、会員のエンゲージメントとロイヤルティを高める強力な手段となります。周囲からの評価や自分の出来に不安を感じている会員も、インストラクターのコーチングに耳を傾けるだけで、安心してトレーニングに取り組むことができます。

ひとえに筋力トレーニングと言っても、様々なフォーマットがあります。会員がどういったものを求めているかに応じて、適切な選択肢を提示することが重要です。オンボーディングでのヒヤリングは当然ですが、その後も会員との対話を欠かさず、成長を支えることが不可欠です。多様化するニーズに応えるべく、Les Millsでは4つのストレングスプログラムを用意しています。
・BODYPUMP
・BODYPUMP HEAVY
・LES MILLS STRENGTH DEVELOPMENT
・LES MILLS GRIT Strength
フィットネスの専門家や科学者で構成されたチームによって開発されるLes Millsのプログラムは、フィットネスレベルに関係なく、誰もが無理なく望む結果を得られるよう設計されています。クラスは最高水準のトレーニングを受けたインストラクターが担当するため、安全なリフティングや次のレベルに挑戦するタイミングを知れるだけでなく、「また参加したい」と思えるモチベーションも維持できます。