
会員体験の質を高め、ビジネスの長期的な成長につなげるために実践すべき戦術とは? 本記事では、Les Millsが特にオススメする3つをご紹介します。
進化を続けるフィットネス業界において、クラブが本当の意味で成長していくためには、経営効率を上げるだけでは不十分です。今、最も必要なのは、「人」を中心に据えた戦略的アプローチです。Les Mills Internationalのレポート「2026 Global Fitness Report」によると、人々はワークアウト以上のものをクラブに求めています。それはつながりであり、「また来たい」と感じさせる雰囲気であり、何より満足度の高い体験です。
熱心なフィットネスファンに選ばれるクラブであり続けるには、一貫性のある取り組みが欠かせません。クラブの価値感を具体的なアクションと結び付け、コミュニティへの帰属意識を高め、会員とのタッチポイントを増やすことなどが求められます。では、一体どのような戦術を実践すべきなのでしょうか? ここで紹介する考え方を自社のロードマップへ落とし込み、世の中の変化に対応しつつ成功への基盤を築きましょう。

日常的なものから特別なものまで、クラブで行う様々な取り組みを、会員が誰かにシェアしたくなる体験へと変えていきましょう。年代を問わず、現代人はかつてないほど多くの時間をオンラインで過ごしています。より多くの人にクラブのリアルな雰囲気を感じてもらうための、言わばSNSはショーウィンドウであり、「2026 Global Fitness Report」によると、実に64%の回答者にとって「雰囲気のよさ」が施設の利用を決定する際の重要な判断材料であることがわかっています。
アイルランド・ダブリンのクラブ、West Wood Clubsでグループトレーニングマネージャーを務めるタイン・ボールズ氏曰く、コミュニティへの帰属意識を感じさせるフィットネス体験は、会員にとって「なくてはならないもの」ではなく、今や「あって当たり前のもの」とのことです。「若い会員にとっては、特にイベントが重要です。さらに、普段スタジオやジムで見かけることのない層にリーチするうえで、イベントほど有効な手段はありません。現代の会員は、ただワークアウトやウェイトトレーニングをするためだけにクラブを訪れているわけではなく、『体験』を求めていることを心に留めておくことが重要です」。
クラブで行う取り組みを盛り上げるには、SNSで存在感を示さなくてはいけません。明確かつ一貫性のある戦略は、クラブ体験の魅力を多くの人へ伝えるだけでなく、クラブの価値感を共有しながら新しい層へのリーチを可能にします。届けたい人たちに適切なメッセージを届けることで、「自分も参加したい」と感じてもらえるのです。
同じくWest Wood ClubsでSNSスペシャリストを務めるカルロス・ソウザ氏は、SNS戦略を練るうえで、3つのポイントが重要だと言います。「1つ目は明確なゴールを持つことです。目的地を決めずに車を走らせる人はいません。SNSも同じで、まずは目指すゴールを設定する必要があります。2つ目は一貫性です。毎日投稿するのか、はたまた週1回投稿するのか。どちらにせよ、ペースを守りながら継続することが大切です。3つ目はトレンドを把握することです。たとえクラブの公式TikTokアカウントがなくても、何が起きていて、どんな話題が盛り上がっているのかを知っておくことです。そこから新たなアイデアが生まれるかもしれませんから」。

近年、世界中で様々なタイプのフィットネスイベントが盛り上がりを見せています。イベントに向けたトレーニングをするため、日々クラブに通っているという人も少なくありません。このようなイベントは、エリート選手以外の多くのフィットネスファンにも競技スポーツへの新たな扉を開きました。同じ目標を持つ仲間とともに、互いを刺激し合いながらトレーニングできる環境は、現代人にとって非常に価値の高いものです。さらには、運動を継続するこれ以上ないモチベーションにもなります。話題のHYROXにおいては、2025年に世界で80以上のレースが開催され、実に50万人以上が参加したそうです。
本番で力を発揮するためには、レースに対応したトレーニングが欠かせません。HYROXの公式グループトレーニングパートナーであるLes Millsは、HYROXレースでのパフォーマンスを高め、アスリート、コーチ、クラブのすべてにメリットをもたらす2つの専用プログラムを開発しました。CEREMONY HYROXとCEREMONY HYROX MAX(※)は、海外で大成功を収めたサーキットトレーニング、LES MILLS CEREMONYをベースにしており、クラブからHYROXレースまでの一貫したトレーニング動線を提供します。どちらのプログラムもHYROXレースに向けたトレーニングを行いながら、テンションが上がる音楽、モチベーションを高めるコーチング、互いをサポートし合うコミュニティ、そして科学に基づいたムーブメントという、Les Millsならではの魅力はそのままにHYROXトレーニングをサポートします。
※日本での展開については準備が整い次第ご案内しますので、今しばらくお待ちください。
競技のいいところは、自分の成長を実感しやすいことです。決してレースでトップ10に入ることがゴールではありません。前回の自分より少しでも成長していれば、それは大成功と言えます。そういったわかりやすい成功体験があれば、人は長く続けたくなるものです。そういった意味でも、誰でも参加できる競技スポーツは、今のフィットネス業界になくてはならないものと言えるでしょう。

忙しい日々を送りながらも、時間を見つけて運動を続けたいと考える人は増える一方です。そのような中、スタジオの外でも参加できる質の高いワークアウトへの需要が高まっています。しかしながら、デジタルワークアウトの企画や制作には多大な時間とコストがかかるため、クラブ運営者が本来注力すべき戦略的事項に手が回らなくなってしまうようでは疑問が残ります。こうした業務を専門家に委託することで、効果と成果を加速させることもひとつの選択肢です。
ここで事例をご紹介します。YMCA会員専用のデジタルプラットフォーム「YMCA 360」は、会員がアクティビティを記録したり、チャレンジ企画への参加や、ポイントの獲得、そしてインストラクターとつながることもできます。YMCA 360にLES MILLS Contentを組み込むことで、会員に新たな価値を提供しています。YMCA 360でナショナルセールス&エンゲージメントを担当するミシェル・ラルー氏は、すでに認知されているブランドのコンテンツ採用について、次のように話します。「Les Millsのワークアウトにアクセスできることが入会の決め手になった、または入会のあと押しになったという事例は、少なくとも12件ありました」。
「LES MILLS Contentは、既存の会員にとっても非常に大きな付加価値となっています。魅力的なコンテンツへシームレスにアクセスできる環境は、新しい会員を惹き付けるキッカケにもなっています」。
