
どうせ運動するなら、朝と夜のどちらがより効果的なのか知りたくありませんか? 一般的に、朝のワークアウトは習慣化しやすく、1日の集中力を高めることで知られています。一方で夜のワークアウトに対しては、「寝られなくなってしまうのでは?」といったネガティブなイメージを持っている人も少なくありません。ところが、近年の研究では、夕方から夜にかけてのワークアウトは睡眠への影響が少ないだけでなく、食欲のコントロールや運動パフォーマンスの向上につながる可能性が示されています。では、朝と夜それぞれのメリットを見ていきましょう。
結論から言うと、朝と夜のどちらにもメリットはあります。大切なのは、どちらがより効果的かではなく、自分のライフスタイルに合った時間帯を選び、無理なく運動を続けることです。
朝のワークアウト
・ルーティンを作りやすい
・朝食前に行うことで、脂肪燃焼を高める効果が期待できる
・日中の覚醒度と集中力の維持をサポート
・体内時計を健康的に整える
・運動習慣の形成に適していることで人気
夜のワークアウト
・運動パフォーマンスを高められる可能性がある
・食欲のコントロールをサポートする
・就労後のストレス解消に役立つ
・研究によると、必ずしも睡眠妨げるわけではない
・朝は忙しいと言う人に取り入れやすい
朝のワークアウトは、頭と身体を目覚めさせ、長く続けられるフィットネスルーティンを築くのに適しています。
その他にもいくつもの見逃せないメリットがあります。
・大学生を対象とした2025年の研究(英語のみ)では、朝食前のワークアウトは脂肪燃焼効果が高く、さらに運動後最大4時間にわたって効果が続くことも確認された。
・朝のワークアウトは体内時計を整えるのに効果的で、日中は活動的になり、夜には自然と眠気を感じやすくなる。
・こちらの記事(英語のみ)は、特に朝の早い時間帯に運動すると、1日を通して生産性や集中力、意思決定力が高まる可能性を示唆している。

夜のワークアウトは、睡眠をサポートし、食欲をコントロールし、運動パフォーマンスの向上をサポートします。多くの人にとって、効果的かつ継続しやすい選択肢と言えます。
同時に、遅い時間帯に運動すると睡眠に支障をきたすのではないかと心配する人もいるでしょう。しかし、近年の研究(英語のみ)によると、夕方のワークアウトは睡眠に悪影響を及ぼすことがなく、逆に食欲ホルモンにポジティブな変化をもたらす可能性が示されています。
別の研究では、1日の異なる時間帯にそれぞれ30分間の高強度サイクルワークアウトを行い、運動前後の睡眠の質と食欲ホルモンの変化を測定しました。その結果、以下が明らかになりました。
・夜のワークアウトが睡眠へ悪影響を及ぶす結果は得られなかった。つまり、仕事後に運動しても、休息の妨げになる可能性は低いと言える。
・食欲を促進するホルモン、「アシル化グレリン」の値が低下することも確認された。これは、夜のワークアウトが空腹感を抑える可能性を示している。
・夕方から夜にかけての時間帯は、エネルギーやパフォーマンスが高まりやすい。例えば、18:00から始まるBODYATTACKやBODYPUMPのクラスでは、普段より力を発揮できる可能性がある。

オーストラリアで行われた別の研究(英語のみ)では、食事と運動する時間帯の関係性を調査しました。日頃から脂質の多い食事を摂ることが多く、運動習慣のない過体重の対象者は、運動した時間帯に関わらず心肺持久力の数値に向上が見られました。そのうえで、遅い時間帯に運動した人には、以下のようなメリットも確認できました。
・コレステロール値の低下
・血糖コントロールの改善
・心血管系数値の向上
ただし、これらの研究はいずれも男性のみを対象として実施されたものであり、全ての人に当てはまる結論を示すものではありません。運動する時間帯が身体にどのような影響を与えるのかをより正確に知るには、女性を含む幅広い対象としたさらなる研究が必要です。
こちらの研究(英語のみ)では、筋力やパワーの発揮能力は午後遅くから夜にかけてピークを迎えることが示されています。つまり、より高い強度でのワークアウトに適している時間帯とも言えます。とは言え、特定の時間帯に運動すれば、その他の時間帯より筋肉が成長しやすいという明確なエビデンスはありません。
筋肉を付けるのに必要なことは、段階的に負荷を高めるトレーニング、十分なたんぱく質の摂取、リカバリー、そして継続です。例えば、個人的に朝の方がBODYPUMP HEAVYやLES MILLS STRENGTH DEVELOPMENTといったクラスに参加しやすいのであれば、朝でも夜と同じような成果を期待できます。

Les Millsで研究責任者を務めるブライス・ヘイスティングスは、運動する時間帯で最も大切なことは、「自分のライフスタイルに合っている時間帯を選ぶことです」と述べています。
「自分に合った時間帯に行うことで、より一層ワークアウトを楽しめる可能性が高まります。楽しむことは継続につながり、やがて習慣となります。運動が習慣化した時、本当の意味での成果が現れ始めるのです」。
「運動する時間帯によって、カロリーの消費に多少の違いが出る可能性はあります。しかし、その差は、定期的に運動することで得られるメリットに比べれば微々たるものです。運動から得られる効果は、継続性と深く関係しているのです」。

10人いれば、10通りのベストな運動時間があります。朝のワークアウトは習慣作りに役立ち、夜のワークアウトはパフォーマンスやリカバリー、ストレス解消をサポートします。最も効果的なのは、自分のライフスタイルに合った時間帯を選び、ワークアウトを続けることです。
前述のブライスは、同じメニューを異なる時間帯に試すことを推奨しています。ワークアウトで感じたことをメモし、日々のスケジュールに無理なく組み込めるかを確認してみましょう。
定期的に運動する時間帯を変えられる人は、朝と夜それぞれのメリットを得られるでしょう。決まった時間帯にしか運動できない場合でも心配はいりません。定期的に身体を動かすことこそ、成果への一番の近道です。